長年連れ添った親友の急死で心にぽっかり穴が空いてしまったエレノアは、余生を故郷で過ごすためニューヨークへ。だけど娘はよそよそしく、孫もなにかと忙しい。そんなある日、出掛けた先でふとホロコースト生存者の会に迷い込む。場違いなエレノアは戸惑いながらも、ホロコースト生存者の亡き友が自分だけに語っていた半生を、まるで自分の体験であるかのように話してしまった。ジャーナリスト志望の学生ニナは、その壮絶な過去に胸を打たれ、エレノアに心を開いていく。母を亡くしたばかりのニナとの、年の差をものともしない新しい友情に、エレノアの心も躍る。ところが悪気のない嘘は一人歩きし、大騒動に発展してしまうのだった……。
友達って 楽しくて うまくいかなくて 対等で 苦しくて とっても素敵だ。
たらちねジョン(漫画家)
孤独を感じるあなたの心に こんなにも可愛らしく滑稽に 誰かと愛で繋がれるのであれば 本当にいつも思います... 優しい嘘は人を救う、と。
LiLiCo(映画コメンテーター)
事実要素を含んだ「騙り」は「語り」の仲間として認められるのか? もしそこに何かしら事実を超えた人間的真実が含まれるとしたら、それを「嘘」と峻別するポイントは何なのか? という、思考の盲点を突く注目作。スカーレット・ヨハンソン、なかなかやるではないか!
マライ・メントライン(ドイツ公共放送プロデューサー)
アイダ・ルピノからグレタ・ガーウィグまで。綺羅星のような“女優出身の映画監督”のカテゴリーに大型新人が登場。 スカーレット・ヨハンソンの隠れた才能と優しさが、ハートウォーミングなこの映画につまっている。
山崎まどか(コラムニスト)
人生経験の大小不問で、喪失のあとは寄り添う人が絶対必要。ついてしまったウソは取り返しがつかないけど、新しい関係を築くことだってできる。エレノアの大騒動から教えてもらえたことを胸に、支え合う社会へ。
よしひろまさみち(映画ライター)